わくわくドキドキの初のサマーワークショップ、2回目を実施しました。1回目は参加者3名!という船出・・・。開催自体危ぶまれる状況でした。(でも・・・3人でめちゃめちゃ盛り上がったんですよ!!\(^_^)/)
2回目の参加者は・・・・・?
何と倍増!以上!!
7名の参加をいただきました。
しかも・・・
元赴任校からだけでなく、他の中学校から、そして遠く、今治市、新居浜市からもご参加いただきました。
ご参加いただいた全員の皆様が私にとっては宝物のような存在です。しかも、このコロナ禍の下、この酷暑の中、そして来週から2学期が始まろうとしているこの時期に!!ご参加下さった皆様の英語指導に対する熱意に心からの敬意を表したいと思います!
マジです!!
こんな時にお金を払ってまで英語指導について学ぼうとする人は、本物です!!そのこと自体がすでにa great English teacherであることの証明だと思います。
ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。
それでは、第2回目のワークショップをご報告いたします。
帯活動の一案をご紹介
まずは、当然自己紹介にてウォームアップ!
なのですが、ここは来年度の新教科書を意識して、帯活動として役に立ちそうなグループでの伝言ゲームっぽい自己紹介活動を実施。お互いの基本情報を確認しました。この活動は、構成が複雑で、最初は先生方さえ、正しいやり方が飲み込みにくいものなんです( ;∀;)
でも、いったん飲み込めるといろんなテーマで何度でも楽しめるし、やりとりの練習には最適な活動!今回のテーマは「やりとり」に力点をおいていないので、詳しく掘り下げる時間はなかったので残念ですが、ぜひ、使ってみていただきたいウォームアップ活動です。
訳読式授業を再現!
今日のワークショップでは、皆さんに中学生の目線になっていただき、いろいろな授業スタイルを経験していただくことを目的としました。なぜなら、新教科書への移行を来年度4月に控え、どの先生も一様に悩んでおられるのが、「自己の英語授業スタイル」だからです。
えっ!!
そんなの関係ないさ!!
なんて英語の先生がおられますっ?!
冗談はヨシコちゃん!!にしてもらっていいですか?・・・スイマセン(;^_^A 古いね・・・。
多くの英語の先生方が、来年の教科書を見て、ぶっとんだ!はずです。こんなに変わるんかい!!って話です。この教科書で生徒にいったい何を指導して、どこまで力を伸ばせるのか!?
使う先生によって恐らく結果が大きく変わってしまう!?
こんな可能性を秘めた教科書は前代未聞ですよ!!
だからこそ、自己の指導スタイルをどうすべきか、「良い英語教師」の皆さんなら今、多くの選択肢の中で悩んでおられるはずです。
そこで、超オーソドックスな昔ながらの指導スタイル(昔ながらのっていうのは英語でold school って言うんですね。海外ドラマでメッチャ出てくるんです(;^_^A )をまず実感していただきました。
私の中学、高校時代、全てこれでした。今もこの方式の授業を受けている中高生はかなり多いと思われます。教科書の本文の全英文を1つ1つ丁寧に英訳していく授業です。メリット、デメリットがあります。
どうしても、先生1人に対して、答える生徒1人とのやりとりに終始してしまいがち。なので、自分が当たるところを予測して、人の話はそっちのけでそればかり考えてしまう!また、英語を英語のまま理解するのでなく、全て日本語文法にて解読し直す必要がある。チャンクごとに前から切って訳していくのでなく、1文ごと、成形された日本語に直していく技術を求めるのはどうなんだろう?とのご意見もありました。
逆に、高校の英語指導経験のある先生からのご指摘では「高校生になると、このタイプの授業がほとんど!です。大学入試に向けて文法の力をフルに使って英文を訳していく読解力を身に着けるにはやはりこれでないと・・・」という声も・・・。
これに対しては、レベル差のある裾野の広い公立中学校で、英語の入門期の中学生に対してわざわざこの方式をとる意義はあまり感じられない、とのご指摘もありました。
どちらも真実!あとは、各お一人お一人の先生ご自身が何を狙った授業を組み立てるか!?によって答えは変わるものと思います。
対する音読メインの指導も!
次に、私が前任校にて3年間行った音読メインの方式を先生方に体験していただきました。
日本語訳は先に生徒に渡しておき、音読を繰り返し練習することで、音声面を重視、さらにサイトラシートを使って日本語から英語への変換練習を十分に行う授業です。
ペアを主体にしていますので、活動が多い授業となります。今日、ご参加いただいた先生方はどちらかというと、この音読メインの授業に近いスタイルの先生が多いようでした。やはり4技能育成を考えると、音声抜きでの授業は難しいところがあります。
とはいえ、単調に同じことを繰り返すだけの活動はマンネリ化をもたらし、生き生きとした授業になりません。だからこそ、手法のバリエーションが必要になります。
今日は、大学入試問題を使用して、先生方に生徒になり切っての音読練習をしてもらいました。テーマは「心臓の働き」。単語もややレベルが高く、科学的な説明文なのでとっつきにくい内容ですが、果敢に挑んでいただき(!?)皆さん、いろいろな音読活動を楽しんでおられましたよ!
目的は、音声のインプットから入って、音声のアウトプットに向かう流れの中で、英語脳を整理し、活用することにあります。
この方法のメリットは、生徒の活動量が多くなること。 サイトラシートによって日→英のトレーニングがしやすくなること、などです。
デメリットは、やはり全文和訳をする機会がなくなることから、そのスキルが育たないこと。ただし、音読を継続して行うことで、英文構造の理解は無意識のうちにできてくるので一般的な生徒についてはそう問題にならない。また高校に進学して、必要にせまられれば、割と短時間にスキルは身につくのでは?との意見もありました。
「音読って本当に効果あるの?」
とお思いの方、ただ「音読」との一言で表される活動ですが、今日ご紹介しただけでも7種類のバリエーションがあり、ゲーム性のあるものも多いんです。おもしろい!と思えることはすごく重要です。だって人は面白い!と思うときに一番学べるからです。生徒は間違いなく自ら上手になりたいと頑張るようになります。その過程の中で、いつの間にか英語の文法構造やチャンクの作り方が無意識に身についてくるように思います。要は、やり方次第!と言えると思います。
リテリング指導の良さって・・・?
続いて、音読指導からのリテリングの授業に入っていきます。「なぜ、走るとき、心臓の鼓動は速くなるのか」という問いに英語できちんと説明ができる!ということを目標に先生方にも頑張っていただきました。難しいでしょ!!(笑) もう医者か科学者になったつもりでがんばっていただきましたよお!!
結果!!
音読をしっかり行った後なので、この難しい課題に対して皆さんスムーズに発話され、1分間でしっかり本文内容を英語でリテリングができるようになっていました。
素晴らしい!!さすが英語の先生だわあ。
ある先生のお言葉です・・・。
これまで、何度かリテリングについて勉強したり、興味をもったことがあったんですが、どうしても何が良いのか、何のためにするのかが実感できなかったんです。今日、生徒の目線になってやってみたことで、初めてわかりました。これは5技能を全て使って行う練習であり、頭をフルに回転させながらする活動なんですね。これを継続してやれば、ものすごく生徒の力がつくと思う。でも、下手をしたら、ぐちゃぐちゃな授業になってしまう危険性も十分ある!
との感想を頂きました。
やった!!
狙い通りです。
やってみなければわからないんです。リテリングをする前段階で、どんな条件が整っているべきか?そのためにはどんな手法を使って授業を進めるべきか?そして、英語のクラスマネジメントとして、どんなクラスムードを醸成していくべきか?などなど・・・。
まずは、実感していただきたかった。少なくともその目的は達成できたように感じました。
先生方の感想より・・・
生徒側に立って考えたり、リテリングの楽しさを味わうことができたり、大変勉強になりました。音読はかなり重視していますが、リテリングは取り入れていません。本文に関する1minute chat はやっています。リテリングに近いかもしれません。
リテリングはやっていますが、その手法や、そこにつながる効果的な音読法でいろいろ悩んでいます。
1年生なので、音読メインで授業しています。2学期以降、リテリングに挑戦したいです。(複数)
リテリングよりもpicture describingを行っていました。リテリングをするイメージがなかったのですが、やり方を教えてもらったので取り入れてみたいと思っています。
特別支援クラスの子供たちにはジェスチャーリーディングがぴったり💗
などなど。いろいろな感想をお寄せくださいました。
私自身の感想は・・・。
今回、偶然ですが、各地域、学校から超!!実力者の方が集まって下さり、主催の私としてはめちゃくちゃ緊張しました(笑)でも、どなたかが、アンケートに「とてもあたたかい雰囲気で、一緒に勉強した先生方も素敵な方たちで勉強になりました。楽しかったです」と書いて下さいました。カジュアルな勉強会にしたいと思っていましたので、嬉しい反応です!
4月から始めたwanna talkの活動に興味を示していただいた皆様が今回一同に会した感があります。出席された皆さん自身が驚かれるようなそうそうたる顔ぶれになりました。なのに、皆さんとても謙虚で、学ぶ姿勢に満ちておられます。こんな皆様とつながることができたことが、一番の収穫。やはり「動く」ことが大切とわかりました。自らが動くことで周囲の皆様も何かしら応えてくださる。自らの動きは小さくとも、その小さなさざ波が少しずつ、でも確実に伝わっていく感覚。今ちょっと感動に浸っています(笑)
でもね
後で、ビデオを見返してみると、今回もまた音声の機器の扱いがあまりにもしょぼくて落ち込んでおります。録画ビデオの音をマイクで拾ったんですけど、BGMばっかりガンガン響いて、肝心の声が聴きづらい!オーディオはまたもや次への課題となりました。
今回、スナップ写真撮影ができないので、全体をビデオ録画してみたんですね。すると・・・
こんなにひどいとは思わなかった。私のしゃべり・・・。( ;∀;)
めちゃ早口で、何言ってるかわかんないわあ。英語も不必要に早口。
これ、生徒も気の毒ですよねえ。( ;∀;) 今後、気をつけますっ!!
参加いただいた皆様本当にすみませんでした。これに懲りずに、どうぞまたお越しくださいませ。
次回は必ずリベンジするぞ!!