効率的な英単語の覚え方って・・・まじめに書きゃあいいってもんじゃないのよねえ

英語4技能指導

皆さん、メモリースポーツって知ってますか?

最近、NHKの番組で紹介されて私は初めてその存在を知りました。おもしろい!!こんな「知の闘い」があったのか!?と。

さらに話は変わりますが

海外ドラマフリークの私、”The Mentalist” にはまってるんですけど、この主人公のJane (男性ね💛ちなみにふさふさブロンドのイケメンです)がとんでもない記憶力の持ち主なんですね。で、覚え方のコツを聞かれたときに彼が披露していた記憶方法と、このメモリースポーツの方法とに共通点もありました!

効率的な記憶の方法には秘密があるのですよ!!

というわけで、英単語が覚えられない!という生徒たちや、先生方に朗報です!!英単語の効率的な覚え方をこのメモリースポーツの極意とからめて考えます。

メモリースポーツとは?

シャッフルされたトランプ52枚のカードの並び順をできるだけ早く覚えて正確に再現する!

これが、メモリースポーツ(カードの部)のやり方です。数分で全部のカードを1枚ずつ目で確認し、その後別のデッキを渡されて、同じ並び順に再現していきます。日本大会、世界大会もあってそのための学校もあるそうです。番組内の練習中の風景の中には学生や大人の姿に交じって11歳のあどけない少女の姿もありました。(またこの子が優秀なんですって!!)かっこいい!

52枚のカードの数字とマークの並び順を全部覚える!!っていったいどうやるの?

♦と♥と♠と♣の4つのマークと数字は語呂合わせも使って覚えるようですが、番組では覚え方のひとつとして「場所法」が紹介されていました。例えば覚えるべきものがいくつかあるとします。それを自分にとって身近な場所、例えば自宅のあちこちにおいておくイメージ。そして外から帰ってきたときに順にそのものを見たときにどう思うかをストーリー仕立てにして覚えていくのだそうです。

ではやってみましょう。次の5つのものをこの順番の通りに覚えていくやり方です。

せんべい   おじいさん  白菜   スマホ   ネコ

では家の中に7か所の場所をイメージしましょう。帰宅してから順に使用する場所をイメージすると思い出しやすいのでグッドです。私の場合は下記のようにします。

玄関    階段    トイレ     風呂     キッチン    

次にそれぞれの場所に上記のものを1つずつ置いていきます。ストーリーを作りながら置きましょう。すると・・・

まず帰ってきた玄関に「せんべい」が落ちているのを発見!だれだこんなところに落としたのは?

続いて階段を上るとおじいさんが何かもしゃもしゃ食べてる!あっ。玄関のやつはきっと・・・

帰宅するとまずはトイレに行ってと。えーーーーっ??なんでトイレに白菜があるのさ!?

続いてお風呂に入ろっと!あ!!!ヤバい、お風呂にスマホ落としたよ!

さあ、ふろ上がりの🍺だキッチンへゴー!おっとネコが🍺を出してくれたやん!!

さあ、これでストーリーの出来上がり!!さあ、思い出してみましょう!!

まずは玄関に「せんべい」だ!続いて階段には食いしん坊の「おじいちゃん」。続いてトイレになぜか「白菜」があって、お風呂に入ると「スマホ」をぽちゃん!風呂上がりにキッチンで「ネコ」が🍺。イェイ!

ほらね!!めっちゃ覚えやすくないですか!?イメージがあるとこんなに簡単にものが覚えられるんですね。トイレに白菜!?とか奇想天外なもののほうが覚えやすいって言ってましたよ。

“The Mentalist”でイケメンJane がやってた記憶法

メンタリストのJaneがやってたのも場所法の1つだと思います。彼は、頭の中のpalace(宮殿)に覚えるべきものをきちんと置いていくのだというようなことを言っていました。「記憶の宮殿」と呼んでいたと思います。

恐らく先ほどの場所法を使ってストーリーを組み立てながら自分の記憶の宮殿の中でイメージを浮かべては遊びながら覚えてるのではないか?という気がします。ただ、これをとてつもなく速いスピードで大量にするんだとは思いますが(;^_^A

Janeの場合、この記憶力を使って暗号的なものを一気に暗記したり、ポーカーで大勝ちしたりしてました。ただ、このイケメン、性格が悪くっていらんことばっかり言っては周囲の皆さんのひんしゅくを買ってしまうんですけどね。(笑) でもこのドラマおすすめです。大昔の「刑事コロンボ」の現代版ともいわれてます。

まあ、数字とか、カードとか、一見無機質に見えるものをただただコンピューターのように暗記していくのは、余程の天才でないと絶対無理だと思っていましたが、イメージを上手に使って覚えるトレーニングをすると案外誰でもできるようになるのかもしれませんね。

英単語の暗記に必要なことその1 イメージ

NHKのこの記憶のスポーツの番組を見たときに、私は「やっぱり~~~~!!!」と思いました。英単語を覚えるのに、やたらノートに書きまくるのがいい!と言われて頑張った人もたくさんいるかと思いますが、私はこれに懐疑的でした。そんな苦行みたいなことしなくても、もっとやり方あるんじゃないの!?って。

だからイメージで記憶が楽になる、という今回の発見は、まさに我が意を得たり!の境地です。

英単語もイメージをもって覚えないと、音とつづりだけでは効率が悪すぎます。特に中学校の教科書に出ている単語の多くは、外来語として日本語になっているものも多いですよね。そんな単語は必ず日本語に紐づけして紹介してあげるようにすると生徒は覚えやすいはずです。

例えば・・・

一見してすぐに外来語とわかる語(バナナbanana  ナイトnight  ランチlunch など)はもちろん

climb ロッククライミング    always  オールウェイズ3丁目の夕日
whole  ケーキをホールで買う  through  ドライブスルー 

のように生徒からすると、言われないとちょっと気づかないようなものも、紹介してあげるとそれだけで覚えやすくなるはず。

英単語の暗記に必要なことその2 ストーリー

記憶にストーリーが役立つ!

というのも面白い。現在の中学校教科書の単語約1200語は来年から2500語程度にまで増えますが、これを単語リストにして片っ端から覚えるとなるともう苦行ですよね。でも、実際は本文の中にストーリーが語られる中で登場してくるわけですから、効率よく覚えてしまえばそんなに大変じゃあないかもしれません。

特に、本文の中で使われているフレーズごとで覚えてしまうほうが1語1語バラバラで覚えるよりもずっと記憶に残ると思います。なので、ノートに単語の練習をするなら、チャンク(意味のまとまり)ごとで書くほうが絶対に楽だと思う。

例えば

 grow 育てる  rice 米  farming  農業  などの一見無機質な単語も

how to grow rice (コメの育て方・・・田植えとかやなあ) とか  the way of farming (農業の方法・・・めっちゃおいしいトマトとか作るんかなあ) などイメージしながらの意味のかたまり(チャンク)にして覚えると、イディオム的なものまでいっしょに覚えられちゃう。さらに教科書本文のリテリングを頑張って、

Keiji Nishioka taught how to grow rice in Bhutan and changed their way of farming. (Total 3より)

など繰り返して言う練習をすることでさらに定着しますよ!

えっ!?

そんなことできる生徒なら単語覚えの宿題、そもそも出さなくていいんだよお( ;∀;)

っておっしゃる先生方、単語を50回書くよりも本文音読を5回してくるほうが実は生徒は楽しいし、そのことで単語の音と意味が頭にしみこんでくるから覚えやすくなるはずです!!単純作業のノートの宿題をさせるより、効率いいかもですよ。

実は単語覚えも音読練習が秘訣!!なんだと思う今日この頃です。

何せ記憶に必要なことHaving Fun!

もう一つ、NHKの番組内で出た言葉、場所法でイメージするときにとんでもないものをとんでもないところに置いてとんでもないストーリーにすることで面白さがまして覚えやすい!とのお話がありました。

そうなんですよねえ。面白い!と思わないと人って学べない!

逆にいうと

ゲーム性を持たせて友達と楽しく活動させることで逆に生徒にとっては覚えやすい環境が整う!

ってことにつながるのではないでしょうか?

リテリングで人が言わなさそうなことやちょっとユーモアのあるコメントを入れてごらん、なんていうと、結構頑張る子いますよ!それを聞くほうも楽しくなって間違いなく多くを学べるはずです。

ちょっと今回、ムリクリ過ぎましたか?(笑) すいませ~~~ん!

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